ボクは初心者ベーシスト。ある日、初めてのスタジオに入ってみると、いろんな形のアンプがずらりと並んでます。
「ベ…ベースアンプ…どれ…??」
ギターアンプとベースアンプの違い、初心者にとっては見分けるのは難しいですよね。僕も最初の頃はベースアンプがどれなのか分からずに挙動不審になってました(笑)
今回は、そんな迷える初心者ベーシストのために、ベースアンプの見分け方を伝授しちゃいます!
ギターアンプとベースアンプの違い
そもそもギターアンプとベースアンプは何が違うんでしょうか。
1.担当する周波数が違う
当然ですが、ギターとベースでは主に鳴らす音の高さが違います。そのため、それぞれの楽器の音域に合わせて、アンプもチューニングされています。
簡単に言っちゃうと、ギターはギターアンプに、ベースはベースアンプにつないだ方が気持ちいい音が鳴る!ってこと。(音作りのため、あえて逆を使うという人もいます)
2.出力が違う
出力というのはアンプのパワー。どれだけ大きな音が出せるかだと考えてもらえばわかりやすいです。
アンプはボリュームをフルに近くして鳴らすと、音が歪みます。ギターはアンプを歪ませる使い方も考慮されていますが、ベースは歪ませない事を前提に作ってあります。
つまり、ベースアンプの方が出力が大きく設定されているので、ボリュームつまみをあまり上げなくてもギターと同じくらいの音量が出せるように設計されています。
3.ツマミの数と種類が違う
ギターアンプの方がいろいろなツマミが豊富にある傾向にあります。
ギターアンプにはリバーブやオーバードライブチャンネルなど、音作りのためのいわゆるエフェクターのような回路が搭載されていますが、ベースはそのままの音を出す事を前提としているからです。
ギターアンプでベースを鳴らすのはダメ?
よく聞くのが楽器の出力がベースの方が大きいので、ギターアンプでベースを鳴らすと壊れてしまうという話。
この話、賛否両論あるんですが、個人的にはつないでも大丈夫だと思っています。故・佐久間正英さんもブログで大丈夫だという内容を書いていました。(残念ながら、亡くなったあとホームページ自体がなくなってしまいまいた。)
ただ、NGという意見もたくさんありますので、スタジオやライブハウスのレンタルのアンプでは、やめておくのが賢明です。もし何らかの故障が起きた時に(他の要因であったとしても)「ベースをつないだせいだ」と言われてしまう可能性があります。
オススメの見分け方
ツマミの種類や数は少し見分ける助けになりますが、初心者には見た目の違いだけでは判別するのは困難です。ベースアンプのメーカーを覚えてしまうのが一番いいんですが、けっこう種類がたくさんあって大変ですよね。
そこでオススメの見分け方は、まず定番のギターアンプを3種類を覚える!
ギターアンプもたくさん種類はあるんですが、スタジオには定番のものが置いてある確率が高いです。その定番の3つのアンプを覚えてしまい、ギターアンプじゃないのがベースアンプ、というわけです。
詳しい事は覚えなくてもいいので、とりあえず見た目だけ覚えちゃいましょう。3つくらいなら覚えられそうじゃないですか?
というわけで、超定番ギターアンプ3つを紹介します。
1.マーシャル(JCM2000)
ほぼ間違いなくどこのスタジオにも置いてある超定番ギターアンプ。型番が違っても、見た目はだいたい同じなので覚えやすい。
2.ローランド(JAZZ CHORUS-120)
こちらも超定番、ローランド製ジャズコーラス。通称JC。関西ではジャズコとも呼ばれます。
3.フェンダー(’65 TWIN REVERB)
これもけっこう置いてあるイメージ。フェンダー製ツインリバーブ。JCと見た目、サイズ感が似てますね。
これ以外がベースアンプ!
この3種類じゃないのが、ベースアンプです!
と言ったらさすがに乱暴すぎますが(笑)、ちょっとした目安にはなるはずです。
この3つは定番中の定番で、ミュージシャン同士の会話の中でも当たり前に使われる事が多いので、覚えておいて損はないでしょう。
せっかくなので、次回は定番ベースアンプも紹介していきますね。